入梅
雑節の一つ。天文学的には、太陽が黄経80度の点を通過する時。
梅雨の季節に入る日とされているが、梅雨入りの時期は地域によって異り、実際の梅雨とは関係がない。
旧暦では梅雨の入りを芒種のあとの最初の壬の日、梅雨明けを小暑のあとの最初の壬の日としていた。もちろん、本当の梅雨入り、梅雨明けの日附は年により、地方により異なるものであるが、農家にとって梅雨入りを知ることは田植えをする為に重要なことだった。
入梅の語源は、梅の実が熟す頃に雨期に入ることから来ている。また、この頃は湿度が高く黴が生えやすいことから「黴雨」と言われ、これが「梅雨」になったと言われている。